インド旅行記~5日目~②
ずっとインド旅行の記事更新が止まっておりましたが、ぼちぼち再開します。
アグラ城を見た後は、いよいよ憧れのタージ・マハルに向かう。北インドへ旅行する旅行者の80%以上がタージ・マハルを見ることを目的としているとのこと。それはそうだと思う。私も死ぬまでに1度は見ておきたいと思った。
タージ・マハルまでの近くまでは、直接車では乗り付けることが出来ないようになっている。公園のように、ある一定区間区切り、門のようなところから入って奥に入っていく。何故なら、車の排気ガスがタージ・マハルの白壁を汚染しないように配慮されているから。
だから、タージ・マハルの周りには何も建物が建っていない。景観を損ねないようにと言う配慮もあるのだろうな。この建物がインドにとっての最高峰の財産であるということをひしひしと感じさせるよ。それにここの入場料が高い!インド考古学局に払うADAチケットの分500ルピーを入れると、全部で750ルピー。だから2,000円強なんだよな。
「マハル」というと、宮殿の意味があるらしいのだが、この建物は、ムガル帝国第五代皇帝シャー・ジャハーンのお后に捧げられたお墓である。お后の名前が、ムムターズ・マハルという名前だったことから、この名前がついたらしい。「タージ」がどこから来ていたのかは忘れてしまった。
この間も書いたけど、国が傾くぐらいの財力を傾けて国中の大理石を運ばせて建築したお墓であるのだが、「傾くぐらい」というのも納得できるぐらいの贅沢な建築物。さらに、この壮大なるお墓の完成後、シャー・ジャハーンは、二度と同じような建物が建てられるのは避けたい、という理由で建築に携わった職人の腕をことごとく切り落としたというから徹底している。権力者って恐ろしい・・・。ちなみにタージ・マハルは四方どこから見ても同じように見えるような設計になっているらしい。
タージ・マハルには悪質なガイドが沢山いるとかを聞いていたので、一応警戒していったのが、この公園の入り口から入った時にいきなり子供の物乞いがぴったりついてきた。
金くれ~金くれ~としつこく、ずーーーーーーっと付いてきて、本当にお金がないんだ!っていうと、じゃあ、ボールペン持っているでしょ?(インド人の物乞いは何故かボールペンを欲しがる)ボールペンを頂戴よとしつこい。本当にお金もボールペンも持っていないんだ!っていうと、「You are crazy man!」と顔を歪めて言い放っていったわ。さっきまでの愛くるしい笑顔とは別人ですな、あんた。
まあ、もうこういうのも慣れたとはいえ、タージ・マハルに入るまでに余計な体力を消耗したなあなんて思いつつ、やっと入り口に到着(この写真は入り口付近)
タージ・マハルでは以前爆弾を置かれた事件があった、っていうのと、中を汚すお菓子類、ジュース類、ライト類は持ち込み不可ということで、入り口で男女に分かれて、念入りに身体検査をされる。私は物乞い用に飴を沢山持っていたのを忘れて、入ろうとしたので、「この飴は、預けてきて!」と追い返される。
そして私の周りの観光客、インド人の女性達の鞄の中からポップコーンやらチョコレートやら、飴やらが次々検出され、皆外に押し戻されていたので、ちょっと面白かった。
自分も同じクチだけど、女性はお菓子を鞄に入れている人、国を問わず多いのね。
そして飴は、ジェーンに預けてから、やっと再入場。旦那が心配そうに待っていたが、お菓子で引っかかったといったら、ちょっとうけていた。
それからやっと奥に入っていく。ここまで来るとタージ・マハルはまだ見えないのだが、入る門が立派なのに圧倒される。 これでまだ入り口だからびびります。人との対比でこの門の大きさが分かるだろうか?
この奥に、タージ・マハルが控えているのかと思うとワクワクする。そして人の流れに沿って左に回り込み奥に入っていこうとしたその時、タージ・マハルが浮かび上がったよ。
私はこの景色が見えた瞬間、鳥肌が立つほど感動したよ。それで、私はやっぱり今回の旅行ではこれを見る為にインドに来たんだって思ったよ。
子供の頃から見てみたかったタージ・マハルが目の前にあるのだ。全く以って現実感がない。夢の中の世界みたい。人の心を奪う魔力のようなものがこの建築物にはあるなと思った。
ずんずん奥に進んで感動に浸っていると、横にヘンなインド人が張り付いてきた。そんで「この墓は、王様が王妃の為に~・・・」って勝手にガイド始めているよ!せっかく人が感動して気が緩んでいるときに、勘弁してくれとその場をダッシュで旦那と逃げる。はあはあ、こんなんで法外なガイド料を請求されたりしたら、たまんないよ。
で、インチキガイドを振り切った後で、もう一度ゆっくりタージ・マハルを眺める。
なんか、もう言葉が見つからないです。
・・・・・しばし感動中・・・・・
や~素人の私達が撮っても、絵葉書みたいな写真が撮れますね。
そして実際のタージに向かってずんずん奥に進んでいく。この辺りになると変なガイドもいなくて快適。すごいね~タージ・マハルでかいね~、真っ白だね~というしかないかんじ。あとは遠近法使って、タージマハルの天辺をつまんでみせるような写真も何枚か撮ってみたりしたけど、馬鹿面すぎるので、ここには乗せられません(爆)
だいぶ近くに近づいてきました。
実際のタージ・マハルに足を踏み入れていきます。総大理石で出来た階段を登っていきます。階段だけでもかなりふんだんに大理石を使っているであろうことが分かる。なんともかんとも贅沢な階段である。
それから上に登り切ると今度は、靴に靴カバーをつけるか、裸足ではいることになる。私達は靴カバーを付けたよ。 これはわしの足です。
そして近くに寄って見ると、細かい細工に改めて驚く。いや~凄い細かい彫刻。旦那と、こういうの作っていて、「あっ、やばい!」って感じで間違えて彫りすぎちゃったりしているところが一切ないのがすごいね~、こんなに沢山彫刻があるのに。なんて間抜けな会話もしながら、見入ってしまう。
植物と唐草模様のような彫刻が繰り返されているのが、非常に美しいです。この彫刻がぐるっとこの大きなお墓を取り囲んでいるのです。
そして、この彫刻の上を見あげると、こんな景色になっている。
遠くから見ると、彫刻みたいに窪んで見えるところには、コーランらしきものが、黒く刻まれています。
なんて刻まれているのだろう?成仏する為に(あ、成仏は仏教用語なのか・・)安らかに眠ってくれというような言葉?般若心経みたいな感じの言葉なのかな・・・。
中に入っていくと、棺のレプリカのようなものが中央に座しています。周りにやっぱり彫刻のようなもので囲まれている。中に入ると、ひんやりとした感じで、タージ・マハルに打ち付ける風が中で反響し、共鳴し、ゴオオオというような、音を立てていてちょっと恐い感じだった。夜、ここに一人で来たら相当恐いだろうな。この内部については、写真撮影×なので写真は有りません。
実際の棺は、階段下に納められているのだが、そこには(爆弾を置かれた事件があったので)鎖やネットが張られ、中に入れないようになっている。でも皆腹ばいになってこの棺を見ようとしていた。
緩やかな川で、舟に乗りながら、見物している人もいたりして、ああやって見るのも、とても贅沢だよね、と思った。
シャー・ジャハーンは、この川の向こうに黒大理石を使った自分のお墓を作ろうと思ったらしいけど、何となく個人的には、白タージひとつで良かったような気もした。絶対無二の存在であるほうが良い様な気がしてしまったので。
タージ・マハルを満喫すると、入り口のときに感動していた門が、いまいちショボく見えてしまう。多分頭がおかしくなっているからだと思うけど。あれも十分すぎるほどの建築物なのにな。
満足して階段を降りると、ちょっと疲れたので、他の観光客のように、芝生で寝転がりたいなと思い、寝転がってみた。とても気持ちよかったな。
もうこの頃の時間は日の入りの頃になっていて、夕方のタージ・マハルの姿も見ることができて、良かったな。
満月の夜も幻想的で良いみたいだ。(その場合窓からタージ・マハルが見えるホテルに泊まるといいのかも)でも私達が行った時期は新月だったので、残念ながら夜月に浮かび上がるタージ・マハルを見ることは出来なかったけどね。
そうこうしながら、タージ・マハルを後にしてから、ジェーンの元に戻り、飴を返してもらった。それからタージ・マハルを入るときに買ったチケットを入り口門の脇に持っていくと、ミネラル・ウォーターと交換してくれるというので、持って行ったら、旦那のは代えてもらったのに、私の分は何故かダメだった。
あんたがダメだっていうチェックって、今、私の目の前でしたもんでしょ。これを理由に取り替えることが出来ないって付き返すのヘンでしょ。だから私の分も代えてよ。と文句垂れてみたんだが、ダメだった。残念。
その後に寄ってきた物売りが、タージ・マハルを模ったヘンなキーホルダーを売りつけようとしてきたので、「要らないよ~」と日本語で言ったら、「要らない」という言葉を勘違いして覚えたらしく、「イラナーイ・イラナーイ」と変な物売りの仕方をしてたのにびっくり。これから日本人がきたら、イラナーイといって物を売るのだろうか。ヘンな言葉を教えてしまった。
物売りの姿に現実に引き戻されてしまったものの、旅のハイライトであるタージ・マハルを見ることが出来て、大満足だったのでした。つづく。
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