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インド旅行記~4日目~①

Imgp3039  この日は、朝5時出発で、ガンジス川の沐浴を見学に行く。日の出を見ながらのガンジス川は美しいらしい。

 ガンジス川では岸辺に連なる84箇所の「ガート」という沐浴場がある。川に向かって階段状になっているので、雨季で川が増水しても沐浴できるようになっているのだ。

 私達は、ダシャーシュワメード・ガートという一番沐浴者が多く、かつ、観光客用に沐浴を見学するボートが出ているところに向かうのだが、バスは、そこまで行けないので、途中で下車し、沐浴に向かう民衆、聖者達、お坊さん達、子供達、乞食達と同じ流れに乗って歩いていく。昨日も書いた、シャンシャンシャンというような、金属を打ち鳴らす音が町中、そこら中鳴り響き、非常にごった返している。牛も居て、物乞いも居て、野良犬もいて、雑多雑然としているのだが、全体的な流れはガンジス川に向かっている。

 ずっとその空気の中にいると、アドレナリンがバンバン出てきて、人間の古代の頃の本能が呼び覚まされてくるような感じがある。お祭りのような独特の喧騒がある。

 朝5時に出たのにもう空は白んでいて、もっと早く出ればよかったのかと思ったりもしたが、まだ太陽は出ていない状態だ。

 ガンジス川が見え、ガートの入り口である階段が出てきたとき、階段の両サイドには、物乞いが階段の段毎に腰掛け誰でもいいから、恵んでくれといわんばかりに、器を差し出している。通行人は見ていないが腕を左右に揺らしている。

 Imgp3036 と、そこでガンジス川が目の前に広がった。もっと臭いと思ったけど全然臭いはしない。茶色く、濁った水が泰然と流れている。自分は沐浴しようとまでは思わなかったけど、汚いのは分かってはいても、神聖な感じがする。インド人がガンジス川を見る思いは、例えば、日本人が富士山を見て、ウワ~と感動し、桜を見て嬉しい気持ちになるようなものと似ているのだろうか?

 ガートには、このエントリーの一番上にある写真の花を売っている物売りが沢山いる。この花の上に乗っている蝋燭に火を灯して、願い事をしながら、ガンジス川に流すのだよ。

 Imgp3054 川には沢山の蝋燭がチロチロ流れている。

 ボートに乗る。想像していたより大きなボートである。ガートの方からは、シャンシャンシャンシャンと、結構大きな音で木霊する。また聖者達が歌っているような声もワーワー聞こえてくる。

 これからガンジス川に漕ぎ出す。(というか漕ぎ出してもらう)

 沐浴している人、ウジャウジャいます。サリーのまま入っちゃっている女性も居ます。私的にはあんなに綺麗なサリーで入っちゃう神経がよく分からんが、みな、神妙な顔で、目を瞑り、手を合わせ祈っている。皆が幸せでありますように。

 それから居ました、ギャハハと喜びながら、クロールしている子供達。あんた口にガバガバ水が入っているよ・・・。いやむしろそうしたいのか?余計な心配ですか。

 しかし顔を洗っている人、歯を磨いている人、本当にいました。すげえ、インド人。無菌大国日本出身の私にはとても真似できそうにありませぬ。

 取引先の人は、「hattiさん(とは呼ばないが)水泳得意ですよね(普通)、ガンジス川の川幅って大体1kmなんですけど、往復して泳いでくるとヒーローになれますよ!ただワニがいるんで気をつけてください」と大変な親切な忠告をしてくれていた為、ボートから飛び込みしてヒーローになろうなどという暴挙はしないで済みました。ありがとう。

 ワニは、どこかの博物館に展示されているんだって。7mのワニが。ガンジス川に居たらしいよ。

  まあ、話は戻って、このガンジス川に沿って、マニカルニカ・ガートというところに火葬場があって、そこで死体が焼かれ、この川に流されるのだが、明け方はまだ火葬をしていなかった。ちなみに火葬場は写真撮影厳禁。

 焼かれている様子を昨日見てきた人に聞いたが生々しい。体を焼く薪はお金を出して買うらしい。ここで死ぬために物乞いをしている人は、自分の体を焼くための薪を買うためにお金を貯めるのだ。

 お金が無い人は、あまり薪を買えないから、半焼けのまま流されてしまうらしい。また、子供のまま死んだ人、病気、事故で死んだ人は、人生を全うしていないので完全には焼かれない。一応布には包んで流すらしいですが。

 天寿を全うした人だけが灰になるまで焼かれる。というのは、全うしていない人は、もう一度人生をやり直すために、灰にはしないという考えがあるのだそうだ。

 Imgp3067_1 と言われると、とても深い意味があるような気がするね。ちなみにヴァナラスのガンジス川が一番神聖だと言われるのは、この地点が唯一南から北に川が溯っている場所だからで、それが下から上に天に昇るイメージがあるからだそうだ。そして、シヴァ神の一本の髪の毛からガンジス川が流れていると考えられている。だからシヴァ神の頭からは、チョロンと水が流れているみたいだよ。

 

そしてガンジス川の日の出。Imgp3063

 ボートに乗り、この日の出をみてしばし感動。ああインドに来て良かった。この瞬間の為に、12時間も夜行列車に乗ってここに着たのだ。

 インドでのハイライトの瞬間である。

と、感動していたら、来ました来ました。最早お約束の、物売りボート。

 船に沢山土産物を乗せて、私達の乗っている船の縁につかまり、グイーと自分のボートを引き寄せる。象、香炉立て、あとはガンジス川の水を、甲子園の土を持って帰るような感じで、持って帰る専用の金の入れ物。(←物売り的にはこれが一押し)

 ガンジス川の水って、腐らない(腐りにくい?)らしいよ。よっぽど菌が強力なのか何なのか分からないけど、腐らないってのは科学的に証明されているらしいと、ジェーンが言う。汚すぎると、ばい菌も殺してしまうのかしら。あれ?何がばい菌殺してるんだ?よくわかんなくなってきたが。まあ、そういう事らしい。

 インド人はこの地に来た記念として、このガンジス川の水を持ち帰るんだそうだ。

 Imgp3057 しかし、君達もめげないね。ほんと粘着気質だね。すごいね。そのモチベーションの高さ。その前向きな心。心からものを売りたいという真っ直ぐな気持ち。しかし、子供の頃からあんなにしつこく物売りをしていたら、あんなになるのも分かるね。筋金入りだもんね。

 それにこっちのボートは一人のおじさんが一所懸命漕いでいるのに、あれれ、両サイドから物売りボートは張り付いてきちゃったよ。おじさん一人で大変。はあはあ。

Imgp3060

 そして、ガンジス川の物売りは、多分10年以上多用していると思われるフレーズ

 「バザールでゴザール!」と日本人に呼びかけるのがお好き。ガアン。

 この後はブッダが初めて説法を行ったとされる、サール・ナートに向かうでござーる。

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コメント

◇ゆめこさん
今育児で一番大変なときに、コメント入れてくれてありがとうございます!はるちゃん、とても可愛いですね。
今回のインド旅行は、人生において衝撃的でした。インドに行くとどうしても珍道中、濃厚なものになる気がします(笑)

私も胃が弱いです。だから正直食事はすごくきつかったです。胃薬とか抗生物質とかの薬を一通り持っていけば何とかなるかもしれません。ちなみに正露丸は効きませんでしたが・・・。

いつか気が向いたらインド行ってみてください。面白い国に間違いはないです。

投稿: hatti | 2006.05.10 22:36

密度の濃いインド旅行ですね。素敵な旅をしていらっしゃいましたね~
憧れのガンジス川。火葬の話、興味深いです。旅行記読んで、インドすごく憧れるけど、胃が弱くて慣れないにおいにもめっぽう弱い私、実現は難しいかしら・・・?

投稿: ゆめこ | 2006.05.10 21:56

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